2024.05.281級着付け技能士
一級着付け技能士 学科・記試験対策1 無料公開中
1級着付け技能士筆記試験の傾向と対策過去問3年分をしていたらまず合格はできると思いますがもう少し理解したいという方向けに簡単な説明をさせて頂きます
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✴︎掘り下げると際限ないので、簡易的な説明です。諸々ご容赦ください
✴︎推薦図書ございます。ご希望の方はコメントくださいね
時代と服装の関係について
・右衽令(うじんれい)
奈良時代の719年、長着(羽織に対しての着物の呼び方、
一般的な着物のことを指します)の左側の衽が体の外側になるよう着る方法が、すべての身分で統一されました。
今で言う「右前」ですね。
相手から見て右が前(上)に重なっているという意味です
・束帯(そくたい)
平安時代、公家の男子の正装のことで昼装束(ひのしょうぞく)とも言います。本来は朝廷に出廷するための衣服と言われています。
・壺装束(つぼしょうぞく)
鎌倉時代の公家や武家の上流階級女子の外出着のことをさします。
・袈裟衣(けさころも)
弥生時代の男子の服装をさします。僧侶の袈裟に似ていることから命名されました
・友禅染
江戸時代、元禄期1688~1704年、京都知恩院の門前に住んでいた扇に絵を描く扇面師(扇絵師)・宮崎友禅斎の描く画風が着物の意匠に取り入れられました。日本を代表する模様染の一つです
・付け下げ
第二次世界大戦・太平洋戦争下(昭和)に生まれました。華やかな訪問着の禁止に伴い、デパートの三越が命名したと言われています。
ちなみに訪問着は大正初期、1910~20年頃に誕生。
その昔は留袖か普段着物しかなかったようです
・名古屋帯
大正末期、名古屋女学校の創始者、越原春子氏が考案されたと言われています。時は丸帯などの分厚く結びにくい帯が主流の中、越原先生がご自身が普段に締める帯を作られており、これを名古屋の三越が注目し、徐々に全国に広まっていったと言われています
・名護屋帯(なごやおび)
現在一般に言われる「名古屋帯」とは異なり室町・桃山時代~江戸初期に使われた帯で、両端に房がついていて紐をねじったような形をしています。今で言う帯締めの太くて長いバージョンのような形状です