2024.05.281級着付け技能士
1級着付け技能士・学科筆記試験対策その2【無料公開中】
2024年6月11日(火)に、
厚生労働大臣認定「着付け職種検定1級・2級」の
学科試験が実施されます。
(今年度の申し込みはすでに締め切られています)
学科試験は過去3年分を理解していれば
まず問題なく合格できると思いますが
「いまさら聞けない」
「どこで理論を確認したらいいかわからない」
「どこをおさえておいたらいいのかわからない」
「要するにポイントはどこ?」
そんな方のために、簡単に解説したコラムを連載しています!
✴︎著作権違反になるので問題のスクショは掲載できません。お手元に問題を用意して参考になさってください。
✴︎掘り下げると際限ないので、簡易的な説明です。諸々ご容赦ください
✴︎推薦図書ございます。ご希望の方はコメント・メールにてご連絡くださいね
【着物の各部位の名称について】
この問題は、正直言って覚えるのみ
だけどそれでは興味持って覚えられないので、
着物の部位名称にまつわる豆知識的に
一部紹介させて頂きます
*衽(おくみ)
衽の歴史は実は長く、古く弥生時代にはその存在が認められます。
そもそも、一枚の布に穴を開けてそこに頭を入れて着た布を縄のようなもので縛っていたのですが、
防寒の意味から筒袖がつき、袖が着くと着脱しにくいという理由から前が切り裂かれます。
切り裂いたは良いけど、重ならないので前から風が入ってきて寒い!
という理由から重なり部分をつけたものが衽の始まりと言われています。
*内揚げ(うちあげ)
内揚げとは、帯の中に入る位置に、将来身丈を伸ばしたり、裾が擦り切れた時に伸ばしたりできるよう、
着物の内側に縫い込まれた部分のことを指します(次ページ写真参照)
親子代々着続けられるのはこういう工夫があるからこそ。すごい知恵ですよね。
ただし、内揚げが後ろだけだと身丈は伸ばせないということもありますので
詳しくは和裁士さんに確認してもらいましょう
*身丈
身丈とは、一般的に肩山から裾までの長さのことを指します。
地方によっては背縫いの長さの場合もあります。
(背縫いだと、繰越分が短い)
女性はおはしょりを作るので、一般的な着方ですと、ご自分の身長と同じくらいが一番着やすいとされています。
(振袖や花嫁衣装等を除く)
ご自身の身長±5㎝は無理なく着られる範囲です。
腰骨の位置にもよりますが、自身の身長-8,9㎝短くても
着用できることもあります
男性の場合はおはしょりを作らないので、
身長-27㎝が一般的な身丈と言われています。
体型や頭から首の長さによっても異なりますが
細身の方は身長-30㎝
恰幅の良い方は身長-25㎝
を目安にされると良いと思います
*袖付(そでつけ)
袖付けは、着物の身頃と袖の縫い付け部分(肩から脇への縫い目)を指します。
振袖は帯を高く付けるため袖付は短く
紬などで帯を下目に結ぶ方は袖付を長くしないと脇から中が見えてしまいます。
振袖の練習を小紋などでしていると帯が高くつかず無理やり高くすると袖付が脇に入り込み窮屈になる、というのは袖付の長さが違うからなのです
ご覧頂きありがとうございました