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西新宿 彩旬亭

2024.05.291級着付け技能士

1級着付け技能士・学科筆記試験対策その4【無料公開中】


2024年6月11日(火)に、

厚生労働大臣認定「着付け職種検定1級・2級」の

学科試験が実施されます。

(今年度の申し込みはすでに締め切られています)





学科試験は過去3年分を理解していれば
まず問題なく合格できると思いますが
「いまさら聞けない」
「どこで理論を確認したらいいかわからない」
「どこをおさえておいたらいいのかわからない」
「要するにポイントはどこ?」
そんな方のために、簡単に解説したコラムを連載しています。
✴︎著作権違反になるので問題のスクショは掲載できません。お手元に問題を用意して参考になさってください。
✴︎掘り下げると際限ないので、簡易的な説明です。諸々ご容赦ください
✴︎推薦図書ございます。ご希望の方はメールからご連絡くださいね









【男女着物の特徴についての問題】その1





︎*身八ツ口
女性着物、子供着物に存在する、脇の下に空いてる切れ目部分、穴を指します。
男性着物にはありません。
通気性をよくするため、着崩れた時に衿元を直すため、
また一説に着物しかなかった時代に授乳するための役割があったと言われています。
現在のように帯の幅を広く高めに結ぶようになったことにより
(これを考えると男性着物に身八ツ口がないことが理解できますね)
上半身が動かし辛くなったため、
作業を楽にするための工夫てあったとも言われています
立体的な体の特性、丸みや厚みからくる前後のずれや高さの差を吸収する、いわば
「マチ」のような役割をしているのです





︎*くりこし
繰り越しっていうのは、
すごく端的に言うと
肩山と衿肩あき背中心の背縫い始まりまでの距離のことです
背中心から左右の衿肩あき部分にかけて孤を描いたようなラインになっていて、
衣紋が抜けやすくするために女性着物にあるものです。
一般的には五分(約1.9センチ)
好みによって八分〜ふくよかな方ですと一寸(約3.8センチ)にすることもあるようです。
たかが2〜3センチと思いますが
繰越なしで衣紋を抜くと、
衣紋の形や袖付の位置、衣紋自体の落ち着き具合が変わってきます
たっくさん衣紋を抜く着方をする場合は、
袖付の位置を前は長く、後ろは短くすると
前脇から中が見えないなど、
着物の仕立てって奥深いですね
着物と長襦袢の繰越は同じ寸法が望ましいですね。





*人形
男性の着物にはふりがなく
袖付けが長くて、ふりに当たる部分は縫い止められています。
男性の袖は袋状になってるので
袖にハンカチやお金、タバコなんかを入れても落ちません。
袖の下、なんていう言葉も
ここからきているそうですヨこの、縫い止められた部分を
「人形」といいますなぜ人形という名称になったのか?
は諸説ありますがはっきりとしたことはわかっていません。

浄瑠璃の人形違いの人が着ていた、という説が多いように思います。
ちなみに男児の着物には身八ツ口とふりがあります。
子供は体温が高いので、身八ツ口とふりを作って体温を逃すという意味もあるようですが、
13歳頃からは身八ツ口なし人形付きの着物をきて
「大人になった」ことを意味するとか、、、





もう一つ男性着物についての余談
これは、わたしが装道礼法きもの学院の認可教室連盟に在籍しているときに
尊敬する先生のお一人が
なんかの折に雑談で話されていたことです。
「男きものは七五三に仕立てたらカッコええ」
後ろ七寸、前幅五寸、衽三寸
の細身に仕立てるという意味
大御所の先生方が何気なく話される会話がわたしには宝物のように情報の詰まったものでした





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