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西新宿 彩旬亭

2024.06.021級着付け技能士

1級着付け技能士・学科筆記試験対策その14【無料公開中】


2024年6月11日(火)に、

厚生労働大臣認定「着付け職種検定1級・2級」の

学科試験が実施されます。

(今年度の申し込みはすでに締め切られています)





学科試験は過去3年分を理解していれば
まず問題なく合格できると思いますが
「いまさら聞けない」
「どこで理論を確認したらいいかわからない」
「どこをおさえておいたらいいのかわからない」
「要するにポイントはどこ?」
そんな方のために、簡単に解説したコラムを連載しています。
✴︎著作権違反になるので問題のスクショは掲載できません。お手元に問題を用意して参考になさってください。
✴︎掘り下げると際限ないので、簡易的な説明です。諸々ご容赦ください
✴︎推薦図書ございます。ご希望の方はメールからご連絡くださいね











【紋についての番外編】





紋についてもう少しだけ余談です。
早速ですが
「女紋」
ってご存知ですか?





紋の大きさの違いのことではなく。





この「女紋」は関西から西の地域に存在する、
極めて独特、複雑で曖昧なものですが実に興味深い





女紋については、大先生からその存在を教えてもらっていました。





「女紋っていうのがあってね。
母方の紋を女性が受け継いで行くのよ。
結婚式で同じ紋が付いた留袖を着てる女性は
姉妹だと言うことが一目でわかるのよ。」





留袖を着ている=既婚ということですが、
紋が同じだと姉妹であることを示す
なんて素敵なんだろうと思いました。





「もう一つはね、昔は政略結婚も多くて、
結婚して離婚してまた他の家に嫁いでって言うことがあったんだけど、
そんな時も女紋なら同じ着物が使えるって言う理由もあったのよ」





聞いた頃にはなかった言葉だけど
SDGS!!





そもそも着物もSDGSのかたまりみたいなもんで
着物文化ってホントすごいです





女紋には





・母系紋
母から娘へ継承されていく紋
(大先生から教えていただいたのもこれですね)
着物だけでなく、箪笥や机、飾り棚などの調度品にも紋を入れて、
自分の持ち物(財産)として明確になるという目的や
嫁いでも実母との絆を感じる紋が支えになったとか





・替え紋
定紋とは別の非公式の紋で、
まぁ簡単に言うと同じ苗字を名乗る女性が付ける紋
身分の高い家系に多く見られたそう





・実家の紋
既婚女性の実家の(父方の)紋
実家で用意した嫁入り道具につけるなど、
一時的なもので継承されることは少ない





・通紋(つうもん)
圧倒的に多い女紋の代表
女性なら誰でも自由に使える紋とされていて、
五三の桐、蔦、揚羽蝶が多い。
紋の形状が優美かつ描きやすいことが理由とされています。





呉服関連業者の紋付販売促進のためのキャッチフレーズは
貸し借りができる
他人にも譲れる etc
だったそうで、レンタル衣装に
五三の桐が多いことも納得ですね





・私紋(わたくしもん)
自分だけの紋で、自己表現や装飾目的とされている





・アレンジ紋
家紋のモチーフの意味は保ちつつ、女性らしいデザインに変えたもの。
例えば「丸」は本来男性の領土を表しているとされているので
外枠を外すことで女性らしさを表現します。
留袖の紋って、丸がないことが多いですよね





以上、
女紋の説明については、
大好きな本・森本景一氏の【女紋】の一部を抜粋しつつ
わたしなりにわかりやすいと思う言葉、表現で書いていますが、
適切でないと思われる言葉や表現、
過不足など思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
個人的見解も含んでおります旨、何卒ご容赦ください.





ご覧頂きありがとうございました。
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